●いさじ医院のポリシーをインタビュー


■鏡のような廊下

いさじ医院に入ると、まず驚くのが、廊下の美しさ。病院は一般的な店舗などに比べ清潔に保つ必要があるものの、鏡のような廊下というものは見たことがない。築5年とは思えない清潔感に、驚きを隠せない。まして、いさじ医院は土足オーケーの医院なのである。
とにかく、「患者の嫌がることはしない」がポリシー。それは徹底されている。
「普通、病院に入るとスリッパに履き替えるでしょ? ウチはやらないんです。病院のスリッパってビニールで何か辛気臭くてね。自分が嫌なことは患者さんにさせないんです。なぜって、患者さんはしんどいから来てるんですから」
鏡のような廊下、土足OKの気軽さ、また、診察室も他の病院と違って、陽気でオシャレ。診察室というよりはオフィスといった趣きである。スタッフも明るく親切だから、時に、病院に来ているという気すらしなくなる。院長の考えが病院の隅々まで浸透していることの現れである。




■建物より高い機材

必要なものにしかお金をかけない。これも患者さん優先主義のポリシーの賜物。信じられないことに、いさじ医院では、医院の建物より、診療機材の方が高い。
「クローズドタイプではなくオープンタイプのMRIなんて、大病院に行ってもないんじゃないかな。とにかくいいものを揃えるようにしていますよ」
すべて、患者さんのためという、考え方の機軸がそこに置かれていることの証明である。





■年に一度のコンサート活動

年に1回はコンサートを開催している。時には150人以上も集まるコンサート。内容もオペラ、三味線、雅楽とバラエティに富んでいて、お正月には抹茶も振舞われる。
「だいぶ、定着してきたかな。昔はドラムやってたもので、音楽は何でも好きなんです。毎回、たくさんの患者さん、友人、知人が来てくれるんです。」
院長と患者さんの強い信頼関係がそこに現れている。




■IT先生

いさじ医院には二桁に及ぶパソコンが設置されている。それらは院内LANでつながれ、診療に活用されている。
分からない薬とかあれば、調べるんです。便利でしょ。機材も全部、自分で買ってきて、組立てからやったんです。
そういってキーボードを操る手さばきは鋭い。聞くところによると、院内LANの設定はもちろんパソコンの組立ても自分で行ったとか。時には、患者さんとパソコン談義になることも珍しくない。




■趣味人

凝りだしたら止まらない性格だから、趣味も多彩。ダイビングにゴルフに釣り・・・・。最近はラジコンヘリにも興味があるとか。中でもダイビングは玄人はだし。船舶免許の1級ライセンスも所有し、休日には海人(うみんちゅ)へと変身する。
よく日焼けした顔で豪快に明るく笑う。この笑顔に患者さんは癒される。ファンも多いとか。納得である。